人物相関図を作ろう(架空版)

検討する

指針

まず、物語に登場する人物どうしの関係を、できるだけ単純に表すための語彙(基本語彙)を選定します[※1]。

※1
もちろん物語の登場人物の役割にせよ感情にせよ、だれもが納得する分類の基準などありません。ここではとりあえず、その分類の言葉そのものが<どれだけ語られてきたか>という歴史を重視してみます。リンクトオープンデータの語彙選定の基準がそうなりがちなので、その姿勢を踏襲してみる、ということです……またローカルな分類(たとえば日本でよく使われる中国由来の「喜怒哀楽」といった)よりは、グローバルな分類を重視します。
語彙:役割記述

物語はあらゆる時代/場所を舞台に語られるため、登場人物の役割を細かく既定するのは実際的ではありません。役割の記述にあるていどの抽象化は避けられませんが、とはいえあまりに抽象的だとこんどは使いにくくなります……ですのでそれなりに知られている役割分類の用語を使う、というのも打開策のひとつにはなります。

たとえばプロップの登場人物7つの役割に、デイビスらが提供するRDFの人間関係語彙をあえて当てはめるとすれば、次のようになるかもしれません[※1]:

xmlns:rel="http://purl.org/vocab/relationship/"

探し求められる者 ... rel:wouldLikeToKnow (?)
派遣者 ... rel:employedBy / rel:employerOf (?)
支援者(助力者) ... rel:collaboratesWith
贈与者(提供者) ... rel:apprenticeTo / rel:mentorOf (?)
敵対者 ... rel:enemyOf
偽主人公 ... rel:antagonistOf (?)

役割の分割がたとえばグレマスほどに抽象化されると、汎用性はあるものの、かえってあつかいにくくなるように思えます(グレマスなどの分類はむしろ記述された人間関係の解析に使う?)。

※1
ここで「?」印は意味がズレているか、役割がより限定されてしまうものです。
語彙:感情記述

感情表現は、関係が記述された相手に向けられるものになります。

感情を分類し要素に分けてしまうと、それらは重み付けられ/重ね合わされ/事象(イベント)の遷移により変わっていくことになり、それらを考慮した記述が必要になるはずです。この点を考慮すると、分類された感情の要素はあまり多すぎない方がいいように思えます。

たとえばヒトの固有(とされる)の表情をもとにした、エクマンの初期の分類にしたがうと[※1]:

xmlns:emo="http://relpsn.xoxxox.net/emo/"

怒り ... emo:anger
嫌悪 ... emo:disgust
恐れ ... emo:fear
幸福 ... emo:happiness
悲嘆 ... emo:sadness
驚き ... emo:surprise

感情要素の重ね合わせという点ではプルチックが、さらに次元をともなったさまざまな感情記述が提案されていますが、かなり厳格な組み合わせを要求されるので一般の利用ではあつかいにくいかもしれません。

※1
用語は、W3Cの感情表現の勧告(EmotionML )を使用しています。XMLの名前空間は、とりあえずこのサイトのURLを使っています。
語彙:イベント

どのような物語もたいていは因果性をもつので、人物どうしの静的な(ある時点の)関係を記述するだけでは十分ではありません。

以下作成中(参考資料参照)。