人物相関図を作ろう(架空版)

目的など

目的

人間関係を俯瞰するのに適しているのが人物相関図ですが、これはいっぱんに絵(イメージ)で表現されます。とうぜん関係が複雑になるほど、描画するのも把握するのも大変になります。

そこで人間関係を一定の規則で記述し、機械(プログラムなど)が読めるかたち(データ)にすることで、人物相関図を自動生成することも行われています。またこのような機械可読なデータなら、検索や再利用など多用途に使えるようにもなります。

このサイトでは、人間関係のデータをRDFと呼ばれる形で記述することを試みています。RDFは、ウェブ上でデータを記述し互いにリンクさせるための技術で、人間関係の記述であればそれを極限まで広げられる可能性をもっています。

RDFでは「知人」を示す”foaf:knows”という言葉がよく使われていますが、このほかにも”rel (Relationship)”など豊富な語彙が提供されています。このサイトの目標は、これらをベースに多様な人間関係を記述することです。

制約

なお当面、人間関係のRDFデータ作成は架空の(物語などの)登場人物に限定します[※1]。

また物語の登場人物の関係についても、具体性よりは抽象性に重きをおくことで、より一般的な記述に対応できることを目指します……たとえば役割についてはプロップやグレマスなどが、感情についてはエクマンやプルチックなどが、語彙選択の基準になるかもしれません[※2]。

また人間関係を事象(イベント)と結びつけることで、ストーリー全体を人物相関図の遷移から俯瞰することも試みます。

※1
実在の人物を対象にすると、プライバシー侵害や名誉毀損などさまざまな問題を引き起こすことが予想されるためです。
※2
もちろんプロップの提示した物語の機能単位やそれを継承したグレマスの行為項などは、ロシア民謡という限定された物語群についての構造主義からの提案でしかありません。また感情表現については、そもそも類型があるのかすら疑わしいといえます(感情を共有できるかという哲学上の疑念から、感情の類型化が否定され続けてきた神経生理学や認知心理学上の結果まで)……それでもここで<俗な>概念である<類型化された行動と感情>を利用するのは、人間関係を表すものはけっきょく言葉(公共物)であり、言葉は歴史的な産物(必然よりは偶然)でもあるという認識によります(オントロジー上の完成度を求めるよりは、よく知られている/標準化された言葉を、その限界を確かめるためにもよく使ってみる)。